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それから数日がたった。
あれからほぼ毎日広海は生徒会室に押しかけてきて会長に
「俺が手伝う!!」と猛アピールしていた。
会長は全く相手にしていないが、広海もめげずに抱きついたりしている。
それを見るとあの時感じた胸の痛みがする。
モヤモヤ、ジクジクとする胸の痛みに気づかない振りをしながら仕事を片付ける。
いつしかそんな日々が続くようになった。
その頃から僕が会長のお気に入りだ、なんて噂が出回るようになった。
日々、親衛隊のメンバーから嫌がらせや呼び出されることも増えた。
まだ制裁はあまり受けたことはないが、呼び出されては
「アンタなんかが会長に近づくな!」と言われる。
広海にも
「天吏よりも俺が手伝った方が司だって嬉しい!!」
なんて何度も言われた。
自分の萌えの為には広海にこの役を譲った方がいいのだろう。
でも、何故だかそれは嫌だった。
紘達がその度に助け舟を出してくれるのでいつも有耶無耶にしてしまっている。
その度に背筋が寒くなる程の冷たい視線を広海から感じる。
…僕の会長を手伝いたいというこの気持ちは迷惑なのだろうか……。
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