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もうダメだ…と諦めて目を閉じた瞬間、
バァンッ
と大きな音を立てて急に扉が開いた。
いや、開いたと言うよりは飛んでいった。
「なんだ!鍵は閉めたはずだぞ!!」
中に入ってきたのは……
「3年の太田と小島、加藤に高野だな。風紀委員長として
捕獲する。」
風紀委員長、戸田龍哉を中心としたAriesメンバー、そして紘、会長がいた。
風紀は襲ってきた4人を手早く捕獲し、風紀室に連行している。
「早咲君!!大丈夫かい…?」
『かい…ちょう?』
何故助けにきてくれたのだろうか。
「早咲君、いつもすぐ生徒会室に来てくれるのになかなか
今日は来ないから少し不安で…。
でも、見つけられて良かった。」
会長、心配してくれていたんだ。
嬉しい…。
「早咲君、怪我はない?身体とか、大丈夫?」
『あ、身体、洗いたいです…。』
優しい手つきで僕の顔を撫でる手が頬で止まる。
「早咲君、ほっぺ打たれたの?赤くなってる…。保健室に
いこうか。」
そう言って僕を立たせてくれようとするも、どうやら腰が抜けたようで立つことが出来ない。
少し思案げな顔をした後、
「ちょっとごめんね。あんなことあった後だから嫌かもし
れないけど…。」
そう言い僕を背中に乗せた。
トクン、と胸が鳴る。
胸の真ん中からジワァッと温かくなる。
『い、いえ。大丈夫です。』
僕は気づいてしまった。
なんで胸が痛くなるのか、なんで胸が温かくなるのか。
僕は、会長が好きなんだ。
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