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次の日の朝、会長が部屋に迎えにきてくれた。
なんでも、会長が近くにいる時は制裁はないだろう、という風紀の考えらしい。
「それにしても…凄い部屋だね……。」
会長はどんなリアクションをしていいか分からないというような顔をして笑った。
それもそうだ。
この部屋は僕の変装している時の等身人形やクッション、マグカップ等のグッズで溢れかえっていたからだ。
『あのこれは!!紘が勝手に作るんです……。』
実は変装を解いた姿のものもあって、数はそちらの方が多いのだが……。
もちろん、インターフォンが鳴ってすぐに紘と2人で紘の部屋に隠した。
「へぇ…紘って同室の子だよね?手先が器用なんだね。」
いや、もうこれは器用とかのレベルではない気がするが…。
「可愛いでしょう。この部屋にあるものは全て俺が天吏を
モチーフにして作ったんですよ。」
いつの間にか部屋から出てきた紘が会長に話しかける。
『なに言ってるの。僕なんて可愛くないよ…。』
「そうかな?俺はこの人形とか、可愛くて欲しいと思う
けど?」
そう言って人形を手に取り、僕の頭を撫でる。
それだけで幸せな気持ちになれた。
「それなら…その人形1つ持っていきますか?」
「え?」
『え!?』
いきなり紘はなにを言い出したんだろう。
「…いいのかい?俺に渡して。ここまで作ったり過保護
だからてっきり君は……。」
「ははっ、俺のはただの親心。保護者みたいなものです
よ。」
「そうか……。」
僕には2人の話す会話を理解することは出来なかった。
「なんならそれ、毎晩抱いて寝てやってくださいよ。」
『!?』
「ははっ、そうさせてもらおうかな。」
『!?!?』
紘にも驚いたけど、会長の言葉にはそれ以上に驚いた。
心臓に悪いよ………。
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