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ご祝儀と6
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「いや、だ!か、帰る!やめろ、離せバ…うっ…痛…っ」
鍵を開けるその間に走って逃げようとしたらまた腕を跡が残りそうな力で掴まれる。
「ほら、ただいま。ってちゃんと言えよ」
「な、なんで」
「ほら。早く」
「…た、ただいま……」
我ながら、話すのがたどたどしくて嫌になるが、こいつの変な言葉に否定せずにはいられない。
腕を引かれ、広いリビングにある大きめのソファーに座らされる。
「…ここ、どこだよ…それになんで、ただいまなんだよ…俺の家じゃないんだし…」
「今日からここが、お前の家だ。まあ勿論、俺の家でもあるけど」
「…は?…意味わかんねえ…」
「ああ、心配しなくても大丈夫だよ。お前の必要な荷物は全部二階にあるから」
「ちげーよ!!!そんな事言ってるんじゃない!!!」
「じゃあ何だ?この物件が気に入らなかったのか?それとも家具が嫌?」
話が兎に角、噛み合わない。
昔からこうだ。
自分が決めたら俺を巻き込んで俺の行動を邪魔する。
本当に、本当こいつの事は大嫌いだ。
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