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6。(ハイテンションおまけ有)
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みのべくん。
みのべくん。
だいすき。
だいすきだから。
君も俺のことを
すきで、いてほしい。
なんて、欲張りなようで
言えないんだよな。
***
ある日、みのべくんが泣いていた。
「どうしたの?なにかあったの?」
「なんでもないの……ただ、泣いちゃっただけなの……」
それからも、何かあったのか聞くと、泣いちゃっただけと答える。
ねえ、なんで。
なんでなの?
なんで泣いてるのかわかんないよみのべくん。
「なんで泣いてんのか教えろって、な?」
「ほんとに、わかんないの……ひぐっ……」
意味もわからずに泣く意味がわからなかった。
でも、その後ろ姿を見ていると、
あまりにも可哀想で、
あまりにも可愛くて、
語彙力を失いそうになる。
それだけで満足。
少し強く言っても答えてくれないなら
それでいい。
悲しいことなら、触れない方がいい。
それは俺が小さい頃に学んで、心に刻んでいることだ。
だから、もう聞かない。
みのべくんが悲しくても、
どれだけ何かを背負っていても
俺は、みのべくんが言うまでは聞かない。
みのべくんが心を開いてくれるまで
みのべくんが悲しみを打ち明けてくれるまで
俺は待つ。
待って、待って、待ち続けても
開いてくれないなら
それでもいい。
それでもいいから、
俺は
待ちたい。
***
みのべくん「てってれー!!!」
野瀬「どしたのみのべくん?」
みのべくん「おにーちゃんのお部屋にあった蛍光ペンと赤の薄い透明な紙で作ったよ!!」
野瀬「何をー?」
みのべくん「タイポグラフィ!!」
野瀬「!?!?!?!?」
みのべくん「へへー、力作ー!!」
野瀬 (うちの子ほんと天才……)
……うちの子ほんと、天才だと思うんですよね。
by.野瀬
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