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22-1
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間違いない。夢の中で動けなかったのは手を拘束されてたからだ。だったらあれは────。
「夢じゃ……ない」
ベッドと反対側の壁にある大きめの鏡を見ると夢のだと思っていた光景が重なる。
俺はベッドに仰向けで寝かされ快楽を味わう自分の姿を見ていたんだ。
それが一瞬ノイズのように鏡へ写り堪らなず目を瞑った。
「隼人君、君はもう受け入れているんだよ。知らず知らずの内に女性の悦びを知っている」
「違う……俺は……」
「まだそんな事を言ってるのか?ほら、ベッドに上がれ」
「っ───嫌だ…!要…先生、もう…っ…止めてくれよ…!」
何が始まるのか分かっていた。そしてそれに抗えない事も。
だがどうしても受け入れたくない。
それを受け入れてしまえば俺は俺じゃなくなる。
そんな恐怖感と悔しさが俺の気持ちを代弁して涙となった。
「手荒な真似はしたくないが……仕方ないな。───おい」
「はい。」
「っ、離せ!!俺はイヴじゃない…!嫌だっ!!」
三人掛かりでベッドに押さえつけられた俺は夢と同じように腕と胴体を拘束具に繋がれた。
どんなに泣き叫んでも誰にも届かない。届いたところで助かる訳もない。
それでも拒否し続ける俺の髪を先生が優しい手付きで撫でた。
「君に触れるのは俺だけだ。だから恐がらなくていい」
先生の言葉が言い終わる前に研究員達は部屋を出て行き、ドアの外から鍵を掛けた。
その重々しい音は俺の中に暗い陰を落とす。
「陽……太……」
頭が狂いそうな状況であいつの名を口にする。今の俺にはもう、あいつの存在だけが全てだった。
「…………彼の事はすぐに忘れる。君は俺のものだからな」
「あっ───、やめ…っ、嫌だ、先生…!!」
涙を流して悲願する俺は先生の目にどう映っているんだろう…。
俺の声はきっとこの人には届いてない。
どんなに身を捩って抵抗しても優しく暗い瞳で俺を見るだけだ。
先生の手は俺のTシャツを捲り上げて上体を露わにし、白く長い指を鳩尾から下腹部にかけてしなやかに滑らせた。
「本当に君は奇跡だよ。君を手に入れる為……俺がどんなに苦労したか分かるか?イヴ」
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