アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
出会い。
-
「お兄さんお名前なーに?」
椅子に座るとさっそく質問された
「前橋 透」
「透…えへへ…透!」
さっそく呼び捨て…まぁいいか、
この子は…自分の事をずっとハルって言ってるよな
「君はハルって言うの?」
「うん!そう!逢坂 晴だよ!ハルの漢字教えてあげる!」
そう言うとゴソゴソっと音がする
「あっ…」
音が止まる
紙に書こうとしてたのか…?
「ごめん透…お目目悪いんだった」
「あ…俺こそごめん…なんか…」
「ハルのバカッ」
自分で自分の事をバカって…
そこまで言わなくても…気づいただけ偉いよ。
「透は字は書けないの…?」
「まぁ、うん…見えないからね」
「図書館とかは?借りる時お名前書き書きするよ?」
「図書館…?あー…そこの人にお願いして書いてもらうよ」
「そっかぁ…」
図書館にはあまり行かないけど。
「透、ハルね透のお目目になってあげるっ」
「へ?」
「ハル、字上手く書けないけれど頑張って覚えるのっ
だから透がお名前かかないといけない時はハルが透のお名前書いてあげるっ」
俺の目になるとか…可笑しいだろ。
「…またハル変な事言った…?」
ハルのしゅんとした声が聞こえる
「変な事っていうか…可笑しいなって思って」
「おかしいかな…?ハル、透を助けてあげたいよ」
なんで今日会ったばかりの俺にこんなに必死になってくれるんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 14