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美容室で
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「失礼しまーす」
き、き、来ちゃったぁぁ
まだ引き返せるよね???
やばい変な汗がでてくる
「お、颯ー!」
「真人さんお久です!」
「ひさひさ!」
いやぁぁあ…チャラい系男子でたよ
俺チャラい系苦手なのに!!
「ん?そこに小さくなって震えてる子誰?」
「あー…髪切ってもらいたい子です」
「おお!その子か」
チャラい人は俺を指でさしてきた
……こんなことなら蓮と一緒に帰ったらよかった
蓮は用事で先に帰ってしまったのだ。
そんなことを考えていたら
そっと出された右手
俺は瞬時に固まってしまった
「よろしくね!島崎真人です
君のカットをさせて貰うことになりました」
その人は俺にとびきりの笑顔を向けてきた
何もできない俺に疑問を感じたのかもっと近づいてきた
「大丈夫?」
「ひぃっ……あ、えと、、大丈夫……です」ボソッ
「あー…真人さんすいません。そいつ人見知りなんすよ」
「そうなの?急によっちゃってごめんね」
「え…いえ……大丈夫、です」
その人は少し凹んだ顔で俺から離れた
少し悪いことしちゃったな
いや、でも急に近づいてきたのが悪いよね…うん、
「まぁ切らないといけないから…ちょっとはよっても
いいかな?」
「は、はい」
「じゃ、真人さんこいつよろしくっす!神風俺帰るから」
「は、はぁぁあ!!?」
俺は大声で叫んでしまった
「なんだよ」
「俺人見知りだよ?わかってるの?」
「大丈夫だろ?さっぱりした髪型で明日会おうな!
じゃっ!!」
バタンッ
まじですか…落ち着けよ
大丈夫切ってもらうだけだし
「えと、大丈夫……かな?」
ビクッ
「は、はい」
やっぱり初めての人は怖い
それにこの人はとてもチャラいように見える
今の俺は全てが絶望だったとき……
ポンポン
「!?」
その人は俺の頭を撫でた
「大丈夫。とって食おうなんて思ってないから
ささっと済ませちゃおうね?」
不意に笑ったその人の顔はすごくはにかんでいて
さっきまでチャラそうだったのに全く怖く見えなかった。
俺はきっと勘違いをしていたのだろう
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