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美容師さんのタイプ
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その後俺のその人に対する怖さをひいて、髪を洗ってもらい椅子に座ったときの事だった
「…君の髪すごくいいね」
「え?」
急に言われた言葉だった
「そうですか?」
「うん、本当にいい。何か使ってるの?」
「い、いえ何も」
「やばい…どストライクの髪なんだけど」
その人は俺の髪を触りだした
「あ、ありがとうございます?」
俺は少し照れながら笑った
数分が経ってもこの人は動こうとしなかった
さすがにこの状態でいるのは恥ずかしかった
「えっと…切ってもらえませんか?」
「あ、あぁごめんね!どんなふうに切ろうか?」
「おまかせでお願いします」
「了解!ちょっと前髪どけさせて……ね…」
「はい………?あの……大丈夫ですか?」
その人は俺の前髪を退けた瞬間また固まった
久しぶりに前髪が退かされて直でみる人の顔には
少し恥があり、
俺は赤く頬を染めてしまった
「やばい本当にやばい君…俺のタイプなんだけど」
「………………はぁ!!?」
これってまさかの…BL展開?
俺は見る専でなる專ではないんだけど!!!?
と俺の頭はパニック状態だった
「まぁ先に切っちゃうね!」
「あ、お願いします」
慣れた手つきで俺の髪がどんどん短くなっていった
後ろは少し段がありさっぱりした
前髪は右の髪を薄くして顔を明るくみせて
「はーい。完成だよ」
「ありがとうございます」
すごくスースーする
さっきまでの暑さが嘘のように
視界が広い。でも少し恥ずかしいな
「うんうん!やっぱり俺の好みだよ!」
その人は俺の手を掴んできた
「あの…それってBLですか?」
「ん?…びー……え、る?何それ?」
その人はきょとんとしていた
まじか…知らない人なんだ
なんか結構可愛いかも…いやいやいやいや
何言っちゃってんの!俺!!
しょうがない一旦置いて帰ろうかな
「あ、いえ…まぁ帰っていいですか?」
「え?俺のこの気持ちには無視なの!!?」
「あ、はー…えっと……」
「(キラキラ」
そんなキラキラした目で見られても
初めてあった人にそんな恋愛感情なんて無理だしなぁ
ここは…逃げるしかない
「その…」
「ん??」
「ありがとうございましたッ!!!!」
俺はカバンをもってお金もおいて出口にでようとした
「あれっ、開かないッ」
「…」
俺は何どもドアを叩いたり引いたりした
だが開く気配は全くなかった
「そんなにしたら壊れるでしょー?」
「……!」
こ、こ、これって…あのか、壁ドンというやつでは?
俺はドアの方を向いててその人の気配は背中にしか
ないけど…その人の右手は俺の横にあり
左手はドアに何かをしていた
「あ、あのッ!」
裏返った声に反応したその人
「ククッ…切る前にも言ったけどとって食おうなんて思ってないから大丈夫」
「あ、、はぃ///」
「はい、ドアの鍵あけたよ!」
その人は俺が何度も開けようとしたドアを開けてくれた
「帰っていいんですか?」
「え?帰らないの?」
「いや……気持ちがどうとか言ってたんで」
「まぁ俺君に一目惚れしちゃったから言っただけで
無理やり俺を好きになってもらうなんて嫌じゃない?
いつか俺を好きになってもらえる時まで待つよ」
「……」
ーーー
ーー
ー
《家》
「…だめだ……まだ顔が熱いッ」
俺は美容室から帰ってきてずっとこの状態だった
好きとかじゃない…それではないと思うけど
やっぱり人に好きなんて言われるの初めて
だから意識してしまう
「……名刺までもらっちゃったし」
島崎真人 22歳…か……
結構若いなぁ
それに真人ってかっこいい名前
「って!何考えてんだ俺〜〜ッ!!!!
もう寝よ!明日になったら忘れるんだから!」
別に……好きではないのだから
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