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いつもの
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どこまで歩いてきたんだろ
ずっと手をひかれたまま歩いてきた
何も言わない蓮に少し怖さを感じたりもした
「……蓮?」
俺は小さい声で呼んだ
「…」
やっぱり答えてはくれない
さすがにこの状況が続くのは嫌だ
俺は力を入れて俺の手をひいている方の手をひっぱった
「蓮ってば!」
「…あ、ごめん」
「蓮おかしいよ。どうしたの?」
「……」
すごく言いにくそう…
「蓮?」
俺は優しく聞き返した
すると蓮はゆっくりだが話してくれた
「…あの人こうちゃんと仲いいんだね」
「え?」
あの人?……あ、島崎さんのことかな
「そんな仲いいほどでもないよ?」
「でも好みって言ってたし」
「あれはあっちが言ってるだけだよ?」
「……」
「!?……れ、蓮!!?」
俺は蓮に抱きつかれた
すごく力がはいっていて少し痛かったけど
震えている彼は本当に弱々しく感じた
「れ…(ヤダ…ん?」
「…こう…ちゃ、んが…とられるのやだッ」
「……蓮」
…久しぶりにみた
蓮の泣いてる姿
「本当にごめッ…でも……こうちゃんの一番が
できるのは嫌なんだ…。」
「…うん」
「自分勝手でごめんね」
「いいんだよ。蓮は俺を守ろうとしてくれてるんでしょ?」
「…」
「俺は本当に嬉しいし感謝してる」
「……うん」
「でもね…あの人を好きにならないでって言われたら
それはいいよとは言えない。今はまだ好きじゃないけど、
もしかしたら好きになるかもしれない」
「…うん」
「でも好きになることもないかもしれない」
「……うん」
「だからそこは何も言えない。ごめんね」
「…こうちゃんが謝る必要なんてないよ
僕……自分勝手だから勝手にヤキモチやいて
あのシャンプーだって変なものとか言っちゃって…
こうちゃん本当にごめんね」
「その気持ちがあるだけで俺は嬉しいよ
でもまぁ…あの場で急にシャンプー渡されたら
少し戸惑うけどね…あはは」
「そう…だよね」
「そうだよ!!じゃあ蓮の気持ちもしれた所で
戻ろうか」
「うん」
「なんか…この体制って周りからみたらBLだよね」
俺達はまだ抱きついたままだった
「……あ、あぁぁあ!!!?ご、ごめん!!」
「ふふっ、、慌てすぎ」
やっぱり蓮はいつもの蓮がいいな
「…こうちゃん」
「んー?」
「ありがとね」
「いえいえ」
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