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episode.07-7
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ラズside
契りの夜。
ジル様は僕を優しく、優しく抱いてくれていた。
時折僕を抱きしめ、何かを確かめるようにキスをする。
下に手が回った時、一瞬震えてしまった。
それは本能からだろうか。
でもジル様は優しく、僕を撫でた。
それがあまりに、ジルに似ていて
顔や声までそっくりの
まるで運命の再会を果たしたかのような
ジル様の瞳の奥に、ジルを見た気がした。
ジル様は、限界が近くなると、僕をぎゅっと抱き寄せた。
あぁ、これでうなじを噛まれて、僕はジル様と番になる。
そう思った時、僕は、2年間動かなかった心が動くのを感じた。
怖い
なぜかそう思った。
理由はわからなかった。
でもそれは久しぶりに襲ってきた感情で
体が震えた。
ジル様には
バレていないだろうか。
僕が意識を飛ばす前に、最後に聞いた言葉は
すまない
だった。
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