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episode.08 戦い
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12月21日
レイ「ジル王子様!ジル王子様!!」
あの夜から幾日か経った。
あれから何か変わったことといえば特になく、ラズは今までどおり、ジュエライドとしての毎日を過ごしている。
今日もいつも通り、訓練を行っていた時のことだ。
レイが慌てた様子で第二訓練場に入ってきた。
ジル「何事だ」
レイ「レントラント王国から、宣戦布告が届きました」
レントラント王国は、ローデンスにほど近い、小さな島国だった。
ジル「内容は」
レイ「"来る12月26日午前10時、ローデンス国の西の森にて戦いを挑みたく、この書状を出すに至る。海より参る予定ゆえ、万全を期して待たれよ。なお時刻通りに現れぬ場合、戦線放棄とみなし、城へ攻め入るゆえそのつもりで レントラント王国軍参謀長 マキシム・ザハカルト"とのことです…!」
ジル「マキシム…!またも仕掛けてくる気か!」
レントラント王国軍は過去にも2度、戦をけしかけてきており、2度とも決着がついていない。
ハル「まずいね、これは。今回は決着をつける気だ」
トム「あぁ。レントラント王国軍にとって後ろは海、俺たちにとって後ろは街。どちらかが負けるまで…終わらない」
レイ「…ラル総統、指示を」
レイの呼び方が変わった。
つまりこれは、軍が始動するべき時ということだ。
ジル「ジュエライドの9人は直ちに広間へ。兵たちはこのまま訓練に努めよ!」
全兵「はっ!」
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