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episode.11-4
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1月19日、滞在4日目。
滞在も中盤になったとき、仕事は処理も含めて片付き、あとの3日は日本で自由に過ごせる。そんなときのことだった。
事件が起きた。
クレアとラズが消えた。
ジル「なに?!消えた?!」
クレアはラズとは目を合わせるので、リヴィと3人で行動させていた。
リヴィが2人を見失うなど、あるはずもない。
レイ「リヴィが後ろから肩を叩かれ、振り返ると誰もおらず、もう一度2人の方を見たときにはいなかった、と」
…計画的な犯行か?
レイ「ロンとハンスとも連絡がつきません」
…Ωを狙った犯行か?
いや、でも日本にはバース性の概念がない。
特に日本人女性には関係のない話だ。
日本人男性ならば、ほとんどがβと同じ遺伝子のはず。
Ω遺伝子を持つものもいるだろうが、それはあくまでごく少数。
街中で出会うとしたらほぼβだ。
レイ「ロンの発情期がいつ来るかわからないですし、ハンスの発情期もほど近いはずです。何かあってからでは…」
確かにレイの言う通りだ。
俺は机に置いてあったマスクフォンをつける。
ジル「応答できるものは即座に応答しろ」
リヴィ「ジル様」
ジル「リヴィか。手がかりは?」
リヴィ「全くありません」
ジル「今からレイと俺も捜索する。ラズのGPS情報を転送するから見てくれ」
トム「ジル様、俺にもお願いします」
ジル「わかった。アレンとハルは?」
リヴィ「連絡がつきません」
2人も一緒にいるはず。
一体なにが起きているのか?
今はとにかく、ホテルを出て、連絡の取れない人間を探すしかなかった。
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