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episode.11-7
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※「好きと言えたら」のepisode.71とリンクしています。
ハンスside
まずい。まずいんだ。
クレアのうなじに噛みつきやがった。
それもうまい具合にフェロモン分泌腺を刺激しやがって…
珍しい遺伝子の持ち主だ。
この男はαの遺伝子を持っている。かなり少数なはずだが日本にもいるとは聞いていた。
だがここで何かをするわけにも…
まずい、もうラズが仕掛けようとしてる。
俺が考えあぐねたとき、路地の入り口から声が響いた。
???「何してるんですか?」
身長は170cmほどだろうか。可愛い顔立ちは男ウケが良さそうだなどと考えてしまう。
それほど彼は魅力的だった。
だがその頭には包帯が巻いてあり、怪我をしているらしい。
男2「あぁ?誰だてめえ!」
男3「あ!俺こいつ知ってるわ」
クレアに興味津々だった男が途端に彼に興味を向けた。
彼は有名なのだろうか。
男3「AV男優の青木だろ」
???「いいえ?よく似てるって言われますけど、あいにく人違いです」
男2「どっちでもいいよ、こいつら助けに入ったんだろ?」
???「はぁ、まあそうなりますかね。明らかに悲鳴と取れるような声が聞こえたので」
話し方はとても丁寧だが、どうやらクレアの様子がおかしいことに気づいている。
その証拠にわざと男たちを煽るようなことを言い、この隙に逃げろとでも言っているような目を向けてくる。
男2「おにーさんが俺たちの相手してくれんなら、この人たち解放してあげるよ」
???「そうですか」
男2「たーだーし。1発につき1人。4人解放したけりゃ4発。どう、やる?」
なんで馬鹿げた取引。
こんなものに応じるわけがない。
ハナからこの男たちは俺たちを逃すつもりなどない。
???「いいですよ。応じましょう」
…は?
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