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episode.12-3
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※「好きと言えたら」のepisode.75とリンクしています。
ハルside
ジルがジュエライドたちに連絡を入れる少し前のこと。
アレン「ハル、そろそろホテル戻るか?」
ホテルからかなり離れた場所の巡回をしていた俺とアレン。
もう十分だろう、そう思ってアレンの言葉に頷きかけたときだった。
???「ひっ…!」
路地裏から小さな叫び声が聞こえた。
それは本当に小さな悲鳴で、あともう少しでも離れていたら聞き逃していたと思う。
ハル「…今の聞いたよね」
アレン「聞いたね」
ハル「このまま放っておくとかありえないよね」
アレン「それはローデンス警察としての軍の名が廃るね」
ハル「んじゃちょーっと失礼しちゃうか」
俺とアレンは路地の入り口に。
ハル「おにーさんたち、何してるの?」
俺たちの足音に勘付いたのか、数人いた男が振り返る。
アレンは日本語が喋れないので黙っているが、オーラは半端じゃない。
男「傑ー」
男の1人がスグルと一声かけると、少し奥の方から青年が出てきた。
傑「どうしました?」
スグルという青年は、茶髪の癖っ毛に人懐こい顔。 まず好印象を持たれるであろう爽やかなタイプだった。身長は俺と変わらないくらいだ。
ハル「どうしました、じゃないよ」
傑「ん?あー、勘違いしちゃいましたかね?別に誰かをいじめたりとかしてたんじゃないですよ?」
スグルはそういったが、俺は見逃していない。スグルがこちらに向かってきたときに少しだけ、男たちの間が空いた。
その奥に、目隠しをされて震えている誰かがいたのだ。
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