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こころの…プラカード…
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「なにしてるの?」
すごく嫌なタイミングですごく嫌な奴に
会ってしまった。
「お母さん…」
「どうやって死にたい?」
「うそうそうそうそ!先輩こそこんなところでなにしてるんですか?現実からの逃避?」
「…ほんっと口が減らないね」
生徒会副会長、腹黒王子こと時和先輩じゃないっすかぁ…
「なにそのボード。なんでそんな至極当然のこと掲げてるの?」
憎っくき担任立川に
廊下に立ってなさいと言われた
天才榎本、もとい俺は
そりゃあもう反発した。
絶対やだ、俺特待生なのに!
ねえほんと謝るからまじごめん
うぜー!なんなんだよこの教師
職権乱用にもほどがあるだろ
あっうそうそうそ!
ほんとすいませんでした
と。
そしたら
「じゃあとりあえずこれ持って立ってろ。大丈夫、出席にはしといてやるから」
と言って首根っこ掴まれて
廊下に放り出された。
こんな時にキヨくんは寝てるし
オカシーはさっきからルーズリーフに
なにかを書き続けてる。
あれ俺への手紙とかじゃないよね?
すごい…いっぱい…書いてない…??
って事があって
今俺の胸の前には
僕はイケメンではありません。
と書かれたボードが
副会長に向かって主張している。
「君がイケメン、と言う部類に入ったら…ふふっ、俺は神かな?」
「笑わせんな」
「あ?」
「天使様…」
「白々しいにもほどがあるよ全く。まあいいや、今暇なんでしょ?」
ひま?
暇じゃない暇じゃないけど退屈はしてる。
「丁度良かった。ちょっと付き合ってよ」
「えーぜってぇやだよ。」
アッ、いた、
イタタタタタタタすごい痛いすごい痛い!!
アイアンクローアイアンクロー!
コイツ後輩に微笑みながら
アイアンクロー仕掛けてきやがった
頭が割れるようだっていうか
この力だと割れる!!
頭蓋骨割れるううう!!!
「ぜっ、是非お伴したく…!」
「よかった!」
解放された両こめかみを
さすって確認する。
よ、よかった割れてない…
アイアンクローのせいで
顎までずり落ちた眼鏡を直して
副会長を見上げると
あれ、居ない
「では、そういう事で、お預かりしますね」
「返さなくていいぞ〜」
消えたと思った副会長は
俺の教室からでてきた。
悪魔担任立川の左手が教室の扉から
ひらひらとこちらに向かって揺れている。
あれっ
闇取引成立してる
「さ、行こうか」
「どっどこに…」
「お迎え」
まさか…
「魂でも刈り取るの?」
「まずはお前の魂から刈ってやるよ」
正面から副会長の腕が
俺の首をホールドする。
かかとをブレーキに俺は後ろ向きに進んでいく。
待って前が見たい!!!
前を見て歩きたい!!!
せめてこのプレートを!!!
辱めを受けているこのプレートだけでも
置いて行かせて!!!!!
上履きのかかとがすり減っていくのを感じながら
俺は抵抗できないまま
連行されていったのだった……
「あっ、副会長いい匂いしますね!離して!!」
「変態みたいな褒め方で解放されるとでも?」
離してーーーーー!!!!!
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