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おれはペット
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アッ…やだぁ…
タイトル少女マンガみたいになっちゃった
「これ吾妻。それは儂の下僕じゃ、降ろせ」
アッやだあ…
展開も少女マンガみたいになっちゃった
ていうかまた変な奴が出てきた
おかしいよねだって今授業中だよね
生徒会がほぼ勢揃いって
これなんていう拷問なの?
「…下僕?違うこれは俺のペットだ」
「えええ、それはオレのぉオトモダチぃ」
「下僕じゃ、儂専用のな」
えっ待ってなんでちょっと三つ巴みたいになってんの?
なんで俺今浮気バレた奴みたいな気持ちになってんの?
「とっ、取り敢えず降ろしていただけないでしょうか…」
いつまで会長に抱え上げられていなければならないのか。
みんなより目線が高くて普段見えない景色って素敵〜などと思うよりも羞恥心が勝る
高い高いされた子供みたいな姿
知り合いに見られたく無い!
こんなとこ誰にも見られたく無い!!
「…えっ、マジ何してんの?マジ何が起こってんの?趣味?お前それ趣味?」
よっ、ヨシザキイイイイイ!!!!
良いところに来た!!
犬のお前にぴったりだ!!
場所代われ!!
「これだから見回り当番なんかやだったんだよなあ〜こんなんどう取り締まれって言うんだよ生徒会相手に」
俺の叫び(心)は届かず虚しいばかり
ヨシザキ君は相変わらず犬のようにクゥンクゥンと弱音を吐き続けている
「取り締まりなど必要ない。すぐに生徒会室に戻るからな。ここは俺に任せろ」
未だ俺を高い高いしたままのビクダディが
真顔でヨシザキ君に…なんてこと言ってんだテメェ!
まさか俺を連れて行く気じゃないだろうな!?
「よっ、ヨシザキ君助けて!!誘拐される!!!」
「俺は別に榎本誘拐されてもいいけど」
裏切り者!!!!
俺たち…友達じゃなかったのかよ!
「さあ、ハウスだぺぺ」
「待てと言っとるじゃろ、其れは儂のじゃ」
「ちがあう、オレのぉ!」
アッ、あっやめ、やめなさい!
思い思いの部位を引っ張るのやめなさ
「イダダダダダダダダダ!!はなせ、離せとりあえず!」
ビクダディに両肩を部屋男に右足、左足を時代錯誤なショタジジイに引っ張られそれはそれはもう大変なことになっていた
「わーおもしれー俺こういうの本で見たことある。ダヴィンチだっけ?」
「笑ってないで止めろ風紀仕事を放棄するな」
キャンキャン言ってないで早く助けろバカヤロウ
「榎本おおおおおおおお!!!!!」
遠くから俺の名前を誰かが呼んでる気がする
誰だ…?
薄れゆく意識の中で木をつたい猛スピードでこっちに向かってくる影を見た
ん?アレ何…?
まさか…ターザン!?ターザンなの!?
「教室までの道わかったぞおおおおおお!!!今助けるからなああああ!!!!!」
くっ…熊くんんんんんん!!!
ターザンじゃなくてちょっとガッカリしたけど
嬉しいよ!!助けてくれるなんて!!!!
「あっ、ターザンだ」
「うわターザン」
部屋男とキャンキャン君が同時に呟いた。
お前らもターザン知ってんのか
ちょっと意外
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