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「こいつは“ルナ”っていうの。背中のここの毛の色が三日月っぽいからさ」
「ルナ、は、お月さま……? 」
「そう。雪弥、一つ賢くなったな」
そう笑いかけ、雪弥の髪をくしゃ、とかきあげてやる。栗色のそれは想像していたよりも遥かに猫っ毛で、ルナの手触りにとてもよく似ていた。
「抱いてみる? 」
尋ねてみると、雪弥は申し訳なさそうな顔をしながらも「うん」と頷いた。好奇心に敵うものはない、というのはよく言ったものだと思う。
「小さ、くて……あと、とっても、あったか、い……っ」
小さな膝の上で丸まっているルナを恐る恐る撫でる雪弥は、何とも言い難い可愛らしさを宿していて。
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