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なんか、おかしい(幸輝)
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――ピコパコピコン
また。電話。
ここ一時間で、もう三回目。
お風呂から出てすぐも電話してた。
ここまでくると、仕事の話なはずがないよね。
マネージャーさんは、しっかりした方だから
気を使うはずだ。
...別に、気を使えって訳じゃなくて
一時間に何本も電話しないだろう、って話なんだけどね?
あと、気づいたことがある。
あっくんはいつも、電話をしていようが、メールをしていようが
僕が寄っていけば、『どうしたの?』と言わんばかりに
微笑んで、『おいで。』と招いてくれたり
頭を撫でたり、
簡単に言えば、なんだかんだ構ってくれる。
それに対して、今日はどうだ。
せっかく旅館に来たって言うのに、僕は放置だし、電話をするときは後ろめたそうに壁の方を向く。
まさか...
そんな、まさか。ね?
頭によぎる『運命の番』の文字。
僕以外の、Ωが。
あっくんと番ってたり...
ないない!!
ないよ!!
...ほんとうに?
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