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やってしまった(遥翔)
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やってしまった。
その言葉しか頭に浮かんでこない。
あいつの所に戻って、ゆきちゃんが大丈夫な訳がない。
…っていうのは多分口実で
寂しいから帰ってきてほしい。
「はぁぁぁ…どうしたもんか」
力づくで捻じ伏せて、番ってしまえば良かったのか
否、優しく優しくして絆してしまえば良かったのか
どれが正解なのか、よくわからない。
混乱している頭の整理が着くように、
現実に向き合って話すのが一番だと踏んで
そうして
このざまよ。
あーーーー、どうしたらいいものか。
取り敢えず、明日は学校があるし
ゆきちゃんは責任感の強い子だから
学校にも必ず行くだろう。
と、すると。
彼の荷物は今現在、僕の家にあるわけで。
夜中なり朝なり、とりに来るわけだ。
…そこがチャンスかな。
うん、と伸びをしてからコーヒーと共にパソコンに向かう。
幸いにも、僕は明日は何もない。
何もない訳ではないが、出席しなければいけないような
重要な講義はない。
だから、徹夜をしても
午前中ずっと起きてても、午後から眠れるわけだ。
…離してなんかあげないよ。ゆきちゃん。
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【深夜一時の遥翔】
ふあぁぁぁ…ねむ。
ゆきちゃん、何してるかなぁ。
寝てる、よね。ちょっとなら寝てもいいかなぁ…
ダメダメダメダメっ!!
ゆきちゃんが来るかもしれないじゃん?!
そうそう!ダメダメ、起きてなきゃ…
【同時の幸輝】
眠た…。
はるさんの家にいる時は 一人で寝てたから
あっくんがいるのが なんか落ち着かないなぁ。
明日も学校だし…寝なきゃ…
…はるさん、何してるかな。
いやいや、あっくんの所にいるんだし!
あっくんにしがみついとこう。
うん。
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