アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
おかえり。(遥翔)
-
――パタン
「んっ……。」
あ、寝てた…。だれが来たんだろ。
「はる、さん。」
「ぇあ…?ゆき、ちゃん?」
僕の視界に 真逆になって
見たかった、帰ってきて欲しかったその顔があった。
…なんだろうな。
苦しそうな笑顔なのに、今にも泣きそうなのに。
なんでなのか、今まで見た笑顔の中で
一番の 心からの笑顔に見えた。
「はる、ただいま。
ここで寝てたら、風邪引くよ?」
「今、はる って…。」
寝ぼけてるだけかな、って思った。
夢だろうな、って思った。
けど、この子は
容赦なく僕の頬を抓る。
「い、いたたたたたたたたたたた!!!!
痛い痛い!!」
そりゃ、もう。肉が取れるかと思うくらい。
そうしたら、抓った本人は笑うんだ。
今度は 『哀しみ』なんか感じさせないような
楽しそうな顔で。
だから、仕返しに軽く頬を引っ張る。
歪んだ顔の まま
ゆきちゃんは、僕に こう笑いかけた。
「ただいま。」
だから、僕は そのままでこう応えた。
「おかえり。」
---------------------------------------------
篤「コウが幸せなのはいいけど、
こいつ(遥翔)までデレデレするのは
こう…胸糞悪いというか…」
海「素直に行ったらいいのに。
ムカつくから消えろー、とか
いっそのこと、沈めちゃえば?」
篤「え…どこに…?」
海「うみ?」
篤(嘘だろ…こいつぜってー本気だよ…目が笑ってない…)
海「え、篤哉…冗談!冗談だから、ね?!」
海音はそれはそれは、悪い顔をしていたそうです…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
65 / 85