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その後、写真部のカメラマンが到着し写真撮影に移った。
のだが。
「シュウさんのお隣がいいです」
ヒソヒソと、写真部に声が聞こえないように会話をする俺たち。
写真部は大事な話をしていると思い込んで、自ら遠のいた。
「ご、ごめんね、シン。3年生はこれで最後だから、せめて並びたいなって.....だ、ダメかな?」
俺の我儘に対し、申し訳なさそうに言うシュウさん。こんなの断れるはずもなく。
「いえ、素晴らしいです。流石シュウさんです」
俺の企みは、他ならぬシュウさんによって打ち砕かれた。
と思われたのだが。
「ヒサも、可愛いところあるね。3年で並びたいなんて」
「ば、バカ!それは言わない約束だろ!!」
「あ、ごっごめんね、ヒサ!」
ギロリ。
「ひぃっ!」
引き攣った声を出したヒサ先輩と目が合い、口パクで伝える。
『後で覚えてろよ』
因みに、その間シュウさんの顔を固定してこちらに向かないようにしてくれていたサン先輩には感謝。
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