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いざ撮るとなると、写真部の男の顔が気になり出した。
奴はしきりにシュウさんを見ている気がする。
ピントを合わせるフリをしてチラッチラッと。
そしてカメラに隠れてデレっと笑うのだ。
確かにシュウさんは今、お勤めモードでキリッとしたイケメンだ。
だがそう舐められるように見られるととても気分が悪い。
「すみません、これはピースをしても良いのでしょうか?」
不意に尋ねると、サン先輩はビックリした顔をした。
「え、ピース?うーん、一応公的な奴だから控えた方がいいと思うけど...じゃあ、一枚だけ私的に撮ってもらおうか」
その言葉にうんうんと頷いて、その時を待つ。
「はい、いきますよー」
奴がカメラを構え、他の役員がピースをしたその時。
俺のピースは火を吹いた。
目にも留まらぬ速さで、カメラとカメラマンに目潰しピースを食らわせた。
痛みに悶えるカメラマンと、何が起こったのか把握できない役員一同。
俺も、渾身の困った顔をした。
こうして、写真撮影はまた今度となり俺はシュウさんを変態の視線から守ったのだ。
因みにあの後、スマホでツーショットを撮ってもらいそれは俺の壁紙になった。
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