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次の朝、俺は少し早めに支度をして学校に向かった。
何故か気が早って眠れなかったんだ。
だから。だからね、いつもより少しだけ支度に時間をかけた。
髪の毛もいつもそのままだけど、少しセットして。
俺がとっても気に入ってる控えめの香りのコロンつけて。
頭のてっぺんから足のつま先までチェックして。
早く、シンに会いたくて仕方なかった。
どうしよう。見つけて顔が緩んじゃったら。
いっそのこと、抱きしめて欲しい。
昨日、ちょっとだけ勇気だして抱き着いた。
恥ずかしくて本当にちょっとだけだったけど。
シン、すごくいい匂いしたんだ。
それに綺麗なお顔なのに、制服の上から触れた体は意外に筋肉付いてた。
王子様っていうより、それに仕える騎士様みたいだった。
思い出して、少し赤面。
だめだめ!こんなの、えっちな人みたいじゃないか!!
「あっれー?シュウ会長、今日はコロンつけてる?」
いきなり話しかけられて、ちょっとビックリしながら振り向けばハルヒがクンクンと俺の制服の匂いを嗅いでる。
「珍しいっすねー。匂いは控えめだけど少し甘め...?女物っぽい」
うわー、鼻が効くんだなぁ。
そう、コロンはお姉ちゃんから譲り受けたもの。
だから女性ものなんだ。
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