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「あの、あのねシン」
ぽそりとシュウさんが言う。
「嫌だったら、すぐ辞めていいからね」
その言葉に思わず内心ビックリした。
嫌なのはシュウさんだと思っていたからだ。
俺の事を気にかけてくれるなんて、やはりシュウさんは天使だ。
そっと、前を向く今は皆んなの生徒会長の顔をしたシュウさんの手に自分の手を絡めた。
一層周りから黄色い悲鳴。
シュウさんも驚いた顔を俺に向けた。
「僕が嫌なはずはありません」
上目遣いになってキモいのは許してください。
周りからは『可憐...』『天使』だの声が上がっている。
しかし本性を知ってる同級生はどことなく冷ややかな目をしている。
シュウさんは照れ隠しなのか、反対の手で髪をかきあげ「行くぞ」とそのまま俺の手を引いて歩き出した。
可愛い。
きっと生徒会室についたら顔を真っ赤にして抗議してくるんだろうな。
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