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そしてあの一件以来、シュウさんは本当の自分を隠すことをやめた。
確かに見た目のギャップについていけず、離れてしまう支持者も少なくは無かった。
だけどやっぱりシュウさんの人柄だと思う。
理解してくれる人は理解してくれて、むしろ前よりも親しみやすいと生徒会と生徒の間が親密になった。
そう⋯⋯親密に。
「かーいちょ!何してるんですか?」
「ふぇっ?あの、その....し、シン!」
ポンっとシュウさんの肩を叩いたのは、見知らぬ生徒。
理解が深まって親密になったとは言え、妙に馴れ馴れしいのが増えたのは事実だった。
シュウさんが助けを求めるように俺をみる。
するとその生徒は、更に顔を明るくさせて俺の肩に手を回してきた。
「うわっ!天使の副会長さんじゃん!間近で見ると本当に美しいね!こんな美人見たことない!ねぇ、一回俺とさ⋯⋯」
バンっ!!!
俺は壁ドンするようにそいつの横に手をついた。
「一回俺と、何だ?悪いが俺はお前にこれっぽっちも興味がない。何故なら会長しか見えてないからだ。
分かったなら馴れ馴れしく話しかけるな、シュウさんにも構うな。シュウさんが仮面を被らないなら俺も被る必要は無いからな。天使じゃなくて残念だったな」
それだけ言えばそいつはヘタヘタと地面に座り込んだ。
シュウさんとサン先輩は「あちゃー」と言う顔で見ていた。
ヒサ先輩とハルヒは座り込んだ生徒に手を合わせていた。
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