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敦の部屋
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敦の部屋でふたりっきり
あんまり長くいたくない
「話って何?」
「俺は今でも廉が好きだ。
誘惑なんかじゃない。俺は純粋な廉に惹かれたんだ。
廉のことわかってると思ってた
廉のことなら全部わかるって。
でも嘘にすら気付けなかった。」
「俺は純粋なんかじゃない。
純粋なのはむしろ敦だよ。
いつも優しくて。
そんな敦を好きになったから。
それが全部いけなかったんだ。
敦を傷つけた。敦は俺なんかじゃないほうがいい。」
「俺は廉じゃなきゃダメなんだ。
はじめて本気になった。
はじめて本気で好きになったんだ。
俺じゃダメか?」
ダメかって俺にはもったいないない
俺は純粋じゃない
真っ黒。すべて
敦を一時の感情で縛っちゃいけない
絶対後悔するから
「ダメだよ。俺じゃ。
未来くんならきっと敦を満たしてくれる。
俺にはそんなことできない。
ごめんな。
俺はもう十分だから。本当に
誕生日おめでとう。
さようなら。」
言っちゃった。
家を出るまで涙は堪えなきゃ
俺の気持ちが揺らがないうちに・・・・・
ギュッ
また抱きしめられた
この温もりは反則だよ、敦。
離して・・・・
「離して。」
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