アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2-A
-
午後6時
今日は大繁盛だったな
昼間はあんなに賑やかだったけど
さすがにこんな時間だからもう誰もいないな
「廉。」
「えっ? 敦。どうしたんだ?」
「お疲れ。」
「お疲れ。もう帰ったと思ってた。」
「帰ろうと思ったけど廉のこと待ってた。」
「俺?」
「そっ。文化祭楽しめてないでしょ?生徒会で忙しくて
明日はもっと忙しいだろうし。
だから今は俺がもてなす」
「えっ?どういうこと?」
「こちらの席にどうぞ。廉様。」
「あっうん。どうしたの敦?」
「俺は執事だから。なんなりとご命令を。」
「命令ってなんにもないよ?」
「じゃあ俺からお願いしていい?」
「うん。何?」
「写真撮ろ?」
「えっ? 写真・・・・?」
「うん。 未来ーーー!」
「はーい♪ じゃあ撮るよ?」
えっえっえっえっ?
「ほらもっと寄って!!廉くん顔硬いよ・・・
笑って笑って!!いくよーハイチーズ♪」
カシャッ
「これ僕のカメラだからプリントして二人に渡すね♪
じゃあね!バイバーイ♪」
「どういうこと??」
「俺が頼んだんだ。廉、今日ずっと忙しそうで
来てくれないってわかってた。でも思い出作りたくてさ。」
「敦・・・・・。ありがとう。」
「ううん。さてと明日もあるから帰りますか!」
「あっあのさ敦。」
「ん?どうしたの??」
「後夜祭が始まる前に教室で待っててくれないか?
話があるんだ。二人で。」
「わかった。 待ってる。」
この日初めて俺は敦と帰った
いつも歩いている道なのに敦といるだけで全然違う道に見えた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
78 / 174