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【そらる×】
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(作者よりで書きましたが読む方によっては不快に思う方がいるかもしれません)
「ねぇねぇ、そらるさん」
「なに?」
「音源まだー?」
「まだだけど...」
「あっ、また遅くまで寝てたでしょー!ダメだよ」
「はいはい」
「なんなら僕がモーニングコールを...」
「いらない」
「ひどいっ!」
隣でふわふわと俺の作業を妨害してきてるが気にせずに作業を続けたい
続けたい......
貰った音を聞くとこいつはほんとにすごいなと思った
音がかっこよく生まれ変わっている
「俺ちょっと録音してくる」
「いてら〜」
ニコニコとした笑顔に見送られて部屋を出た
そらるくんはかっこいいと思う
すべて自分の力で成し遂げてしまうことが僕とは大違いだ
「...ごめんね」
わかってるよ、僕はわかってる
わかってるふりをしたい
罪の意識しかないのに
上の人間に唆されただけなのに
褒められて注目されて
あぁ、こんなに気持ちいいことなんだって...思っちゃった
僕はどうすればいいのかがわからない
「おーい、」
帰ってきたら寝てて
おい、人の家で寝るんじゃねえよと注意するために、というかこいつ明日も仕事だから家に返すために
「んっ、なに...?」
「おきろ、明日仕事だろ?」
「へっ、ぁあ!ごめっありがとう!」
時計を見てバタバタと荷物を集めて玄関へいく後ろ姿を見て見送るために俺もついて行った
「あっそらるくん!」
「なに...っん」
「ばいばいっ!」
チュッと唇にキスをされた
男なのに何やってるんだよと思ったけどすぐに帰ってしまって俺は立ち尽くすことしかできなかった
今思えば、あの時のキスは涙の味がしたかもしれない
「そらるさん!」
「なに」
「エアコンつけてるので窓閉めてくださいよ!」
「あー」
金髪なイケメンがギャーギャー騒いでいた、主に"光熱費がぁぁぁあ"と言っていたのでさすがに窓を閉めた
こんなに暑いのに涼しい部屋の中ではなく、俺はベランダにいた
立っているだけでダラダラと汗がコンクリートにシミを作った
「夏は...」
『...僕らの季節』
_____君がいない夏なんて
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