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少年の初恋 8
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おうちに帰るとパパに抱き抱えられて泣きじゃくる僕をママが心配して飛んできた。
外に出てた事がバレてしまってパパと一緒にお説教をくらっても お兄さん、お兄さんと泣き続ける僕をママは困ってお説教をやめてしまった。
「ニーナ、ママと2人でお話しましょう。」
パパを追い出したママは僕の涙をハンカチで拭き取る。
「ニーナはどうして泣いてるの?」
「お兄さんに…っ、もう会えないから…」
「ニーナはお兄さんの事が大好きなのね。」
僕は首を縦に振る。
「また会いたい?」
「うん…」
「じゃあ会えばいいのよ。」
「でも、お兄さんは勇者で…」
「勇者は魔王に会いに来るものよ。」
「…?」
「目的は何であれ、勇者は魔王に会いに来る…いや実際は倒しに来るんだけど。会いに来てどうなるかはニーナ次第なんだから、いつまでも男の子がめそめそするんじゃありませんっ!」
ママに喝を入れられる。
「好きなら奪うくらいの勢いがなきゃね。」
流石ママ。
ママの励ましに僕はすっかり泣き止んでしまった。
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