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御来城
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「魔王様、大変です。勇者達が城に攻め込んできました!」
城の兵隊さんが慌てた様子で僕に伝えにくる。
「こちらの兵隊に気づかれている事にまだ気づいていない様子です。闇討ちにしますか?」
なんて兵隊さんが物騒なことを言うもんだから、僕は慌てて
「ダメだよ、丁重にお城にお招きして下さい!」
って言ってやった。
すると兵隊さんは戸惑いながらも敬礼をして部屋を出ていった。
「ニーナ様、何を考えてらっしゃるのですか!?勇者が来たんですよ?やらなければやらなけれるのです。」
セリュウさんが顔を真っ赤にして怒鳴り込んできた。
「大丈夫だよ、話せば分かってくれるって。」
「全く、どうして先代と奥様の旅行中にこんな事に…やはりニーナ様に魔王なんてまだ早かったのです。」
とセリュウは嘆く。
「大丈夫、セリュウに迷惑はかけないから。」
「もう既にかかってます。」
なんて毒を吐くセリュウを僕は部屋から追い出した。
あと少しでお兄さんに会える。
僕は胸を踊らせていた。
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