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助けは来ない
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助けを求めても、誰も僕を助けてはくれない。
***
ギィィィ
鉄格子の扉が嫌な音をたてて開く。
重いまぶたを懸命に開き視線だけを向け、僕は酷く寂しくなった。
あの男だ。
昨日僕を散々いたぶった挙句に冷たい床に放置してミケがくれた毛布を奪った男。
そしてその後には男と同じように気味の悪い笑顔を貼り付けた男が数人立っていた。
あぁ、痛い。
体が重くて動かない。
「こいつが魔王様か?子供じゃねーか。それに…すげぇ美人だ。」
「だろう?昨日傷はつけちまったけどよ、肌も白くて美味そうじゃねーか。なぁ?」
ぺろりと舌なめずりをする男に悪寒が走った。
気持ち悪い。
今日は何をされるんだろう。
また痛い事されるのかな…
鍵が開けっ放しにしてある牢の扉に目を移し、一瞬逃げようかとも考えたが僕はそれをしなかった。
僕にそんな体力残されてない。
どうせスグに捕まってしまうのだ。
それなら何もせずただ彼らの暴力を受け入れた方がましだ。
「さっさとこいつの事食っちまおうぜ。」
ニヤニヤと僕を見る男達。
食う?
僕、食べられちゃうの?
そう思った次の瞬間、
「…な、に……」
男の1人がガッと僕の服を胸までまくり上げた。
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