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真実
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「ニーナに、会わせて貰えないか?」
そう言うとミケは眉を八の字にさせ、とまどいながら言った。
「その、ニーナはさっき眠った所で…」
「起こしはしない。…だめか?」
「いえいえ、多分、大丈夫です。はい。」
ミケはニーナの牢の鍵を俺に渡した。
ニーナは端っこで丸まって眠っていた。
たくさん泣いたのか、目は真っ赤に腫れている。
固くて冷たい床に眠らされていた。
いや、そうさせたのは俺なのか。
申し訳なさで胸が苦しい。
そっ、とニーナの頬に手を触れてみると物凄く熱くなっていた。
熱があるのか…?
そう言えば、さっき来た時に咳をしていた気がする。
「ニーナ…」
名前を呼べば、猫のように俺の手にすり寄ってきた。
もう、突き放したりなんてしない。
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