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真実
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「ん…」
あったかい。
いつの間にか泣き疲れて寝てしまっていたらしい僕はパチッと目を開いて驚いた。
「ら、ライト!?」
僕はライトに抱きしめられて眠っていた。
風邪はすっかり治ってしまったようで体は軽い。
「あぁ、ニーナ起きたのか。」
優しく微笑まれる。
嘘、ライトが僕に笑ってくれるなんて…
「夢…?」
「現実だよ。寝ぼけてんのか?」
ライトは僕の髪をわしゃわしゃと撫でた。
ドキドキする。
ライトがすぐ近くにいてくれる、それだけで幸せになれた。
もう、僕死んでもいいや。
僕、殺されるんだよね?
処罰が決まったからライトはここに来たんだよね。
ママとパパを残していくのは申し訳ないけど、仕方がない。
僕はライトに微笑む。
「…そんな、泣きそうな顔するなよ。」
うそ、僕、笑ったはずなのに。
なんで…
「うぅっ……だって、だって…」
死ぬのは、怖いよ。
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