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エピローグ
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あれから3年の月日が流れた。
ライトは王様を倒す事に成功したらしく、王様に成り代わり国を平和へと導いていると噂で聞いた。
僕はママに言われた通り、人間と魔族が共存できる国を作り上げた。
まだ批判を唱えるものもいるが、最近では魔族と人間が仲良く暮らす姿をよく見かける。
僕はそれがとても嬉しいのだ。
しかし、不満な事が一つニーナにはあった。
「ライトが迎えに来てくれない…」
自分の部屋の椅子に座り僕はポツリと独り言を呟く。
別れてからもう3年もたっている。
ライトが王様を倒したのはもう2年も前の話である。
「約束したのに…」
僕はふくれっ面で机に突っ伏した。
「ライトのばか、アホ、」
「へぇ、ニーナはオレの事、嫌いになっちゃったんだ。」
「ー!?」
後ろから、懐かしい声がした。
ここにいるはずの無い、大好きな人の声。
「ライト…」
「久しぶり、ニーナ。」
びっくりしすぎて声が出ない。
言いたい事は沢山あるのに…
「迎えに来たよ、ニーナ」
「うん…」
「待たせてごめん。」
「…許さないもん。」
「嫌いになった?」
「…大好き。」
僕達は、互いに寄り添い抱きしめあった。
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