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これからの始まり。
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桜が満開の春。
通い慣れた道。
あちらこちらでピンクの花びらが舞っているのを眺めながらぼんやりと歩いていた。
「テン〜!おはよ!」
後ろから女の子が走って追いかけてきた。
「おー、美香。おはよ。」
美香は1年の時同じクラスで仲の良いグループにいたツインテールの似合う可愛い女の子。
「今日から私たちも2年生だね!あ〜!クラス替えドキドキするよ〜!またテンたちと同じクラスだといいな〜!」
「そうだねー。てか美香はオレたちじゃなくて宗史と同じクラスがいいんだろ?」
「えへへ〜バレた?」
テヘヘと笑った顔もまた可愛い。
「バレバレなんだよ、、、」
オレはまったく、とため息をついた。
ため息をついた理由は、そう思ってるのが決して美香だけではないからだ。
きっと宗史を知る学校中の女の子が同じことを思っているだろう。
同じ男としての立場がないのだ。
「それにしても、ほんとテンと宗史君ていつも仲良しだよね!
幼稚園の頃からの幼馴染みなんだっけ?
今日は一緒に来なかったんだね〜」
そう、オレと宗史は幼馴染みの親友だ。
だけど成績も運動神経も特別これといった特技もないオレに対し、
宗史はというと、高身長、スタイル抜群の超イケメン!
最近はなんとスカウトされて雑誌のモデルまで始めたほどだ。
その上、成績優秀、スポーツも得意で中学の時に格闘技の試合で優勝したこともあるほどの腕の持ち主だし、
おまけにめっちゃ穏やかで優しい性格なのだ。
そんな男を女子たちがほうっておくはずもなかった。
「あー、今日はなんか委員の手伝いがあるから先行くってメール来てた。」
そっかぁ〜と美香が残念そうな顔をしたが、
そうこう話してる間に学校に着いたので美香の顔にはすぐ明るさが戻った。
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