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luz Side
家に帰ってきて、玄関で靴すら脱がずにその場で座り込むと、堪えていたものが溢れだす
「うっ…ひっく…」
今頃、まふくんはそらるさんと仲良くしてるのかな…
最初から僕の入る隙なんてなかった…
多分、2人は付き合ってるんだ…
数カ月前から、まふくんに避けられている…
そらるさんは、僕の気持ち知ってるからまふくんになにか言ったんだと思う…
どんどん嫌な事を考えてしまう
悲しみで涙が流れる
どんどんそらるさんを悪い人にしてしまう
大切な友人をそう思う自分が嫌でまた涙が流れる
「ぐすっ…ご…ごめんなさいっ…ひっく…」
誰も居ない、一人きりの空間
それでも、謝罪の言葉を紡ぐ
ピーンポーン
しばらく泣いていると、インターホンが鳴る
「ぐすっ…?…ひっく」
泣きすぎて目は腫れて、真っ赤になっているだろう
来た人には悪いけれど居留守を使わせてもらう
ピピピピピーンポーン
連打されているせいで音がちゃんと鳴っていない
「るーすーくん!!!いるでしょ!?出てきて!!お願い!!」
近所迷惑になるくらいまふくんが叫ぶ
「なんで…なんで来たの…?」
1人呟く
ガチャ
「「え?」」
鍵をかけ忘れてた…!!
後ろから光が入って来る
振り返ると、まふくんが立っている
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