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第八章 ② ※
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ツプリと、ザークの犬歯がリグの首筋に埋まる。
リグは欲しい時に遠慮なくザークの肌に牙を立ててしまうが、ザークは満月が近くならない限り、そんなふうにはしてこない。
「ん……」
コクリと血を飲みこんだ後、リグがしたようにザークもリグの傷跡をなめる。
金色に揺らめく光が、まだザークの瞳に残っている。
「大丈夫か?」
唇の端に残った血をなめとる赤い舌が、リグを誘う。
「大丈夫……んっ」
答えながら、めずらしくザークの方からキスをしてくる。
遠慮ががちに、でもリグを誘うように唇をなめてくるザークの舌。
答えるように口を開け、ザークの舌を己のそれで絡めとる。
「ふっん……」
少しの刺激でさえ身体を震わせ、熱を上げていくザークに、そういえば血を飲んだ後はいつもこうだったなとリグは思う。
満月が近いからなのか……血を飲むことへの背徳感からか……。間違いなく、いつもより高く熱くなっていく身体を、そっとベッドの上へと持ち上げ組み敷く。
「はっ、リグ、変っ」
いつも以上に高まる熱に翻弄されているのか、すでにザークの瞳には涙の幕が張っている。
「ん?俺はザークからキスしてくれたから満足、だな」
昨日みたいに、余裕をなくすようなことにならないようにと。
今日こそドロドロに、甘やかして溶かしてやりたい。
「満月に近い月の光がザークの隠してる欲望を引き出すのかな」
なんて話しながら、ザークの服を脱がせる。
「あ、俺の服、邪魔になるんだっけ?」
そう言ってリグも服を脱ぎ捨てる。
あらわになる、筋肉のついたしっかりした上半身。
そんなリグを見上げながら。
「そうかも、知れないです。リグが欲しい」
なんて直球にザークは言葉を紡いでリグの身体を引き寄せる。
「んー、積極的なのは嬉しいけど、また自制利かなくなりそう」
苦笑しながら、ザークの身体に指を這わせていく。
「ふっ、うん」
甘い声。呼吸も荒くなっていく。漏れる吐息は熱をはらんでいて。
「苦しくない?下も脱がすよ」
いつもなら、問答無用で脱がせてくるのに。
優しいリグがとても安心できる。
「っ、うん」
素直に頷き、脱がしやすいように腰を少しだけ浮かせる。
パジャマにしているスウェットのゴムの部分を掴み、下着と一緒に一気に下ろす。
既に半立ちになっているザークのソレは、刺激が欲しいと言うように、蜜を垂らしている。
金色の光が揺らめいた。
リグの瞳は始めから金に近いが、今は金色に輝いている。
「リグの目、キレイ……」
なんて。普通の人間なら、金色の瞳など嫌悪の対象なのに。
「ザークも、金色混じりだしてる。キレイだよ」
そう返しながら、胸の尖りに唇を寄せ、片方は指で弄りだす。
「ふっんん……」
熱に翻弄されながらも、声を飲み込もうとしているようなザーク。
「声聞きたい。俺を感じてるって、イイ声聞かせて」
そう言いながら、下半身へも手を伸ばして、ザークが声を殺せないようにたくさんの愛撫を一気に。
「あぁぁ、んん、だめ、リグ、そんなにしたら……」
切羽詰まるようなザークの声。
「すぐイっちゃいそう?」
ぐちゅり、下半身からなる音に、ザークは羞恥からか首を振る。
「んぁ、ほんと、だめ、イっちゃうぅぅぅ」
なんて素直な返答。
「ん、一回イって良いよ」
優しいリグの声が降り注ぎ、ザークのモノを弄る手の早さがます。裏筋を指先がなぞり、ザークの背が弓なりになる。
足の先までピンと伸びて、身体が震えて絶頂が近い合図。
促すように先をカリッと引っ掻けば、
「いやぁぁぁぁ」
悲鳴を上げて達したザーク。
「ん、はぁ、はっ」
絶頂の余韻で、息を荒げて弛緩した身体。
「ん?イくの、嫌だったの?」
先走りと、吐き出した白濁液で濡れた秘部に、ザークのモノで濡れた指を這わせながら、リグは問う。
「んぁ、っっ、ん。はっ、リグと、一緒が、良かった」
なんて。秘部への愛撫に息を乱しながらザークは言う。
「そか、うん。ごねんな。でも、ザークに苦しい思いしてほしくはなかったからね。それにイき顔見たかった」
なんてリグは言うと、ツプリとザークの中に指を入れていく。
「ん、ぁ、あぁ」
三日連続だからだろうか。ザークは痛みより、快楽を感じているようだ。
「だから、次は一緒に、な」
絶頂して弛緩していた身体が、また刺激を受けて力が入っていくのか、絶頂したすぐだからなのか。フルフル震えながら、腕を懸命に上げてリグへと手を伸ばす。
「ん?すぐだからツライ?」
ザークの腕を取って、自分にすがれるようにしながらリグは優しく問いかける。
「だ、い、じょ、ぶ。リグ、が、欲しいから、大丈夫」
荒い吐息の中、ザークはそう言ってリグへと身体を寄せる。
「本当、殺人的に可愛いな。俺がイっちまいをう」
余裕を少し亡くしたリグの声。
自身がはいてたズボンを片手で器用に脱ぎ、片手はザークの秘部を慣らすために蠢く。
さらされたリグの下半身は、完全に勃起していて、ザークに欲情していることをよりリアルに知らせてくる。
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