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アジスタとグライシズ 欲しいと言った僕 ※
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「グライシズ……?」
「今までさ、意味を図りかねて、僕は君に手を出さなかったけどね。もう、限界だ」
戸惑うような視線だと、感じるのは、僕だけだろうか。
アジスタが、自ら僕の名を呼んでくるなんてこと、今まであんまりにもなかったから。
自ら、僕に話しかけるなんてこと、本当に少なかったのだから。
「くっ……」
ズボンの上から撫でていた。
僕の手を、引きはがそうとはしてこないくせに、瞳は鋭い。
「くれてやるって言ったのは、アジスタだ」
僕が、ずっとずっと、アジスタが欲しいという度に、アジスタはそう答えていた。
僕がどれくらい我慢してたかなんて、知らないだろうに。
簡単にそんなことを、アジスタは言って。
「そういう意味で、欲しいのだと、言え……」
ちょっと、息が荒れながら、アジスタが抗議の声を上げた。
あれ、……僕も、言葉が足りなかったらしい。
それじゃあ、アジスタの真意もわかんないし、僕の真意もアジスタに伝わってなくて、当たり前だ。
あぁ、でも、これはもう、引き返せないな。僕のだって反応してるし。
もう、欲しいって思ったら、一直線だもんな、僕って。今までよく我慢したよって思うんだけど。
「言わなかった?」
そんなこと言いながら、アジスタが下に履いてた物、一気に全部脱がした。
邪魔なんだよ。
本当は、体中全部撫でまわして、キスして色々したいけど。
とりあえず、なんか色々無理。
「言って、ない……」
直接の刺激に変わったから、眉根を寄せたアジスタが、本当色っぽいよね。
でもまた、僕に抗議してきた。
瞳も鋭いままなんだけど。僕もう止まれないから。
抗議されたって無理。
「言ったつもりだったんだけどなぁ」
あれ、僕本当に言ってない?
おかしいな。でも、普通気付くよね。ほぼずっと傍にいたんだし。
ってことで、抗議されようが、射殺さんばかりに睨まれてようが、僕は気にしない。
だって、そういうアジスタに、慣れっちゃってるから。
今更怖いとか、思わないんだよ。
アジスタの先走りでぬる付いた指を、秘孔に持って行く。
「私が、受け身、か……?」
指がソコに触れたからだろう。少しだけ、アジスタの体が震えたけど。
「んー、アジスタが、僕が上に乗って乱れろって言うなら、やらなくもないけど。でも、僕はこっち希望。今日はもうこっち決定」
指が入って行く。ちょっと無理矢理だけど。
アジスタが息のんだのがわかった。
傷付けるつもりは無いんだよ。だから、こうやって慣らそうとしているわけだし。
でも、さすがにちょっと潤いが足りてない。
まぁ、ココが避けて血まみれになっても、僕はちゃんとその血飲んだ上で、傷を治してあげるけどさ。
さすがに初めてでそれをやったら、次からやらしてくんなそうだし。
アジスタが、僕が受け身になれって言うなら、やれなくもないけどさ。僕はどっちも経験有るし。
今までの鬱屈してた、ちょっととち狂い気味にもなってた、アジスタへの愛情が爆発してるから、今日は僕が受け身は無理。
「自己、完結、……っっ」
なんかまたアジスタが抗議してきたけど。
本当に珍しいね。今日はよくしゃべる日なのかな。
「だって、僕はずっとそういう目で、アジスタを見てきた」
痛みで、息を忘れてるっぽいアジスタ。
長い脚を、片足ソファの上に上げさせて、大きく広げさせる。
嫌がられても今更。
あー、でも、今後二度と会ってくれなくなったら、僕は飢え死に決定だから。
なら、その前に僕の思いを遂げてたら、僕は未練なく逝けるかな。
ううーん。未練たらたら残しそうだけど。ま、その時にならなきゃわからないことは、どうでも良いや。
「お、い……」
声がかかるけど、無視。
だって、潤いが足らないんだって。
本当は、アジスタに話しかけられるの、無視したくないんだけどね。
こっちの方が重要だから、今。
本当は、頭をもたげてるアジスタ自身も、舐めてあげたいけど。今はそこじゃなくて、もっと奥。
潤いが必要な場所。あー、今度からちゃんと用意しておこう。
これはこれで、良いんだけど。アジスタの手が、僕の頭掴んでる手が、すっごい力入ってて。初めて抵抗されてる、って実感したけどね。
「アジスタ、ココ切れたらさすがに痛いと思うんだ。ちゃんと後で舐めて治療したげるけど。でも、やっぱり痛いのって嫌でしょう。後から舐められるのと、今舐められるの、どっち選ぶ?」
僕って、サドなつもりはなかったんだけど。
とんでもない選択肢しか、アジスタに与えてないや。
まぁ、つまり、どっちにしても舐めるっていうことで。
アジスタの眉間にしわが寄ってる。相変わらず、頭を掴む手が痛いくらいに力入ってる。
「他の、方法……」
「ない」
本当は有るかもしんないけど、僕は即答してた。
アジスタ自身が受け身なことには、もう抗議してこなかったから。僕ちょっと強引だったけど。
とりあえず、僕もう本当我慢の限界だから。
無理矢理突っ込まれて流血沙汰で、後で舐められたい、っていうなら別だけど。さすがにここで躊躇してるアジスタが、そっちを選ぶわけないよね。
というわけで、ひょいとアジスタの手を外してしまう。
あれあれあれあれ、力入ってるっぽかったのに、簡単に外れて行く手。
さっき、他の方法はないと断言したからか。
「血を飲む理由以外で、アジスタを傷付ける気は、さらさらないんだよ」
じゃあ、止めろって言われても、止めたげないけどさ。
「う、くっ……」
僕が舐めたから、咄嗟に声を殺したみたいだけど。
やっばい。こんなアジスタ見られるなんて。ちょっと僕熱が上がりすぎて、クラックラしてきた。貧血ではない。断じて。
とりあえず、周りから。傷つけたくないっていうのは、本当のことだし。
ま、いっつも首筋に牙立てといて、何言ってるんだって感じではあるんだけどね。
あぁ、たまに手首からもあるな。血をもらうの。毎回首筋だと、僕不埒なこと考えるの抑えるの大変だったからさ。
ぐにぐにと、中まで舌を入れて行く。
「っう、あ」
あ、やばい。アジスタの声、ヤバい。
唾液で万遍なく濡らして、中も濡らして。
指入れても平気かな、ってくらいで、やっと顔を上げた。
眉間にしわの寄った、すっごい色気なアジスタとご対面したんだけど。
僕はちゃんと、いきなり入れるのは我慢しました。そんなことしたら、何の為に濡らしたんだかっていう。
後からも舐めたら、さすがにアジスタ怒りそうだもんなぁ。
え?今も怒ってる?
怒ってないねこれは。僕の行動には、驚いたみたいだけど。結局僕を受け入れてる。
意外と僕って愛されてたなぁ。なんてね。
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