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大切6(kyfj)
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(キヨside)
フジの家を飛び出した後、
俺は街を適当にブラついた
キ「さすがに叩いたのはまずかったな…」
あんなに傷付いた顔すると思わねぇじゃん
冷静に考えてみると、
あそこまでやる必要はあったのだろうか
確かに俺はフジに怒っている
あいつは今まで築いてきた友情を壊そうとしたのだ
ただ…
それを覚悟でフジは俺に告白してくれた
フジはすごく友達思いだ
だから友情を壊すことを人1倍恐れるはず
だけど勇気を出してくれたんだ
それなのに俺はフジの勇気を否定してしまった
「気持ち悪い」と言って
それは本当か?
俺は本当にフジに告白されて
気持ち悪いと思ったのか?
男同志=気持ち悪いという固定概念が邪魔をして
フジの告白に対して
ちゃんと考えたこと無いんじゃないか…?
うだうだそんな事を考えていると
よく知る人に話しかけられた
レ「キヨくん?やっぱり!久しぶりやな〜」
キ「レトさん…何してんの」
レ「お買い物やで〜キヨくんは?」
キ「俺はぶらついてて…」
レ「そっか、キヨくんこの後空いてる?」
キ「全然空いてるけどなに?」
レ「ちょっと一緒に飲まん?俺の家で!」
キ「おーいいね」
飲んだら忘れられるかも
そうして俺はレトさんの家に行き
結構飲んだ
なのに
俺の頭はフジで埋め尽くされていた
レ「キヨくん、1個聞いていい?」
キ「なに」
レ「フジくんの事フッたって本間に?」
キ「!?…何で知ってんだよ」
レ「フジくんから直接聞いてん
前々からキヨくんの事で相談受けてたし」
「なぁ、なんでフったん?」
レトさんの言葉が重くのしかかる
何でと言われたら、何も答えられない
レ「もしかして、何も考えんとフった?」
キ「……っ!」
レ「…キヨくん、ちゃんと考えたって」
「キヨくんにとってフジくんは何?」
キ「……フジと俺は友達で
実況仲間で
大切な人で…
好きな、人…」
フジの告白を断った時に聞こえた
何かが潰れた音の正体は
フジのこころが潰れた音であり、
同時に俺のこころが潰れた音であった
俺は無意識の内に自分も追い込んでたんだ
レ「はーやっと自覚してくれたー!」
キ「…ごめん、ありがとうレトさん」
レ「ええよーでもフジくんに
気持ち悪いって言ったのは聞き捨てならんな」
レトさんが楽しそうに笑う
レ「次フジくん泣かしたら、殺すで(笑)」
いや、怖すぎるだろもう泣かしません
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