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素の自分2
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ハッとして自分の体を見ると右腕は三角巾で固定され、開け放たれた制服の中は包帯やらガーゼやらでぐるぐるに巻かれていて殆ど肌が見えなかった。
額にも大きなガーゼが貼ってあり、前髪で隠していたのに何で気づいたのだろうと、焦りは増すばかりだった。
落ち着け、考えろ。
取り敢えずここを抜け出して、いや、その前に口止めしねぇと。
さすがにここまで見られておいて誤魔化しは通用しないだろうし、いつもみたいに笑って切り抜けられる状態でもない。
じゃあどうすればいい?考えろ。
くっそ、頭ぼーっとして全然働かねぇ.........。
「あー、あとお前今日は俺が車で送ってくから仕事終わるまでここで待ってろよ」
「は!?.........あ、いや、いいですよー。流石にそこまでしてもらうわけにはいかないですしー」
慌てて口調をなおし、やんわり断る。
こいつの車で帰るとか冗談じゃねぇ。
「お、オレ、もう授業戻ります。何か色々迷惑かけたみたいですみませんでしたー」
その体で授業受けれんのか、と言われて動きを止める。
確かにこの状態で教室に戻ったらめんどくさいことになるかもしれない。
かと言ってこいつと2人きりというのも嫌だ。
「安心しろよ。お前さっきまでぐっすり寝てたから、あと30分で放課後だぞ」
「えっ、うそ.........」
そんなに寝たのかよ。
普段も3.4時間程度しか寝ないのに。
「ほんと。お前俺の腕掴んで放さないから俺なにも出来なかったんだけど」
「は、はあ.........!?」
想像していなかった言葉に顔がブワァと熱を集めるのがわかる。
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