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夜6時をまわった頃白石が目を覚ました。
「え.........ここどこ...」
見慣れない場所で驚いたのか起き上がってキョロキョロと不安そうにまわりを確認する。
「あ、せんせ......」
俺の存在に気づいて安心した顔になったのは一瞬だけで、すぐに風呂場での事を思い出したのかブワァっと顔が赤くなった。
「よう。体平気か?」
「な...っな.........!」
けしかけるように言うと更に顔を真っ赤にさせ、わなわなと体を震わせる。
白石は近くにあった枕を手繰り寄せ、前から抱きつく形で赤くなった顔を口元まで隠した。
俺の枕は普通より少しサイズが大きいから白石が抱えると小柄な白石が更に小さく見える。
「クソ馬鹿!どスケベ!エロジジイ!!馬鹿!死ね!!」
起きて早々ギャーギャーわめく白石をはいはいと適当に流す。
潤んだ瞳で睨まれても全然怖くない。
白石は言うことが無くなったのか、ひたすら馬鹿と死ねを連呼していたが俺が無視し続けていたら枕を投げるという暴挙に出やがった。
飛んできた枕を避けパソコンを机の上に戻すと落ちた枕を拾い上げた。
「かまちょかよ、めんどくせぇ」
枕をぼふっとベットに戻すと、白石は衝動的に投げてしまったのか少し申し訳無さそうな顔で目をそらして違う、と呟いた。
しばらく無言で見ていると、白石は恥ずかしそうにワンピースみたいになっている服を伸ばして前を隠しながら、ごめんなさいと言った。
こいつ反抗してくる割にすぐ謝るよな。
目に見えてしょぼくれる白石にはあ、と息をつき頭をかく。
そんな申し訳無さそうな顔で探るように見てこられては強く出られない。
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