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嫌いな人2
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キシ...とベットの軋む音がして喉の奥が詰まる感じがする。
“夕”
いやだ。
“可愛いね”
こっちに来ないで。
“今日はどんな顔で泣いてくれるの?”
いやだ。触らないで。
“ああ、夕の中は気持ちいいね”
もうやだ.........。
“熱くて、一生懸命絡みついてきて”
ここまでオレを育ててくれた泉さんに酷い嫌悪感を抱いてしまう自分も、
“まるで僕のこと、大好きだって伝えてくれているみたいだ”
こんなことで一々震えてしまう自分も、
“ねぇ、僕のこと好きって言って?夕”
拒みながらも受け入れて、また拒んでまた泉さんを傷つける弱い自分が、たまらなく嫌だ。
“夕”
苦しい。
“愛してるよ”
息が苦しい。
胸のシャツを握りうずくまっているオレの背中を誰かが撫でた。
「ひっ.........!」
肩がビクンと跳ねて、そいつの手を振り払い突き飛ばすと這いずるように逃げる。
「落ち着け」
手が伸ばされぎゅっと頭を抱えて丸まった。
「ごめんなさいごめんなさい.........」
震えが止まらない。
こんなに情けない自分が嫌になる。
「大丈夫だから落ち着け白石。俺だ」
だ、誰.........?わかんない...聞こえないよ。
怖い、やだ、触らないで、何で...だれ.........。
「.........せんせぇ.........どこ....」
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