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プライドvsプライド -11
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「……」
玄関から歩いて門を出た瞬間に、
俺は早速占い通り不幸に遭遇した。
昨日、不本意ながら、オカズにした…
とは認めたくないが、その奴が目の前にいた。
「……」
早く通り過ぎてくれれば良いのに
何故かこっちを見て突っ立っている。
朝が苦手な達のことだから起きてからそんなに
経ってはいない、つまり寝起きのはずだ。
なのにこの整った、完璧な容姿、
ずっと眺めていると嫉妬で狂いそうになる。
光を反射する瞳に俺の目線も吸い込まれる。
ゴクリと唾を飲むタイミングすらもわかるほど、
しばらくの間、沈黙の中見つめあった。
早く行けよ…、俺、色々ヤバいんだけど。
俺の頭の中にはしきりに”抱きてぇ…”と
雄叫びを上げる自分がいた。
女慣れして少しのことでは動じなくなったはずの
俺だったが、今は何故かポーカーフェイスを
何とか保つのが精一杯だ。
…ん?達、少し顔が赤いような
「……バーカ」
達は鼻で笑ったあと、突然意地悪そうに言えば、
逃げるように駆け足で走っていってしまった。
……何だよバーカって、
…可愛いじゃねーか馬鹿。
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