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プライドvsプライド -12
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モヤモヤした思いを抱えながら学校へ向かう。
あのバカの意味は?
純粋に学力の話か?
ツンデレみたいな態度を取った達が
可愛くて仕方がなかった。
「おっはよおおおお」
学校の玄関をくぐった途端、
後ろから誰かに抱きつかれる。
朝からこんなテンションが高い奴なんて
1人しかいない。
「おはよ、今日も朝から元気だな」
振り向いて相手の、恭助の頭を撫でてやる。
幼い子犬のように目をきゅっと閉じて
気持ちよさそうにしていた。
ほんと可愛いんだよなコイツ。
「ほら、行くぞ」
「おう!!」
教室に向かうまでの間、
朝ごはんはなんだっただの、
昨日見たテレビがどうだの、
当たり障りもない話を、
本当に楽しそうにしてくる。
いいなぁ、俺にもこんな純粋な時期が
あったんだろうか。
恭助の幸せオーラに呑まれて俺は教室に
達がいることすらも忘れていた。
ドアを開けて恭助とそれぞれの席へ
分かれた途端、視界に入ってくるまでは。
俺は気にしない振りをして席に腰掛ける。
横目で相手を見た。やっぱり顔が赤いような。
体調が悪いのか声をかけたかったが、
昨日の今日で相手に自分から話しかけることが
できず、俺は内心モジモジしていた。
と同時に、相手を見るたび下半身が疼く。
何なんだよこれ…中学生かよ。
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