アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
tngr
-
「グールさん」
名前を呼んだ方向に目を向けたら、
扉からひょっこりと顔を出すトントンがいた。
「珍しいな、どうしたん」
「なぁ、休憩せえへん?」
「ほう、……ん?」
チラッと彼の手元を見ると、
ケーキと紅茶が2人分がシルバーに乗っていた。
しかも、ケーキの方は、
俺が通いつめている店の新作だった。
「……それはずるいんだぞ」
「俺も食べたかってん」
「料金はトントンの自腹で」
「今回だけやからな、ソファ行こ?」
「おん」
トントンが右に座ったので、
向かい合う様に座ろうと思ったら
「隣こんのか?」
とか言ってきたから、
なんでやと思ったけど座ってやった。
「これ絶対美味しいで」
「当たり前だろう、俺が通ってる店だぞ。」
「それは確かに、ハズレやなそうやな」
そう言って二人で笑いあった。
こんな日も、悪くないな。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 29