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二人が何を話しているのかはここから全ては聞き取れないが、仲良さげに話しているところを見るに友達という所だろう。
氷鉋さんが男に掛ける手と、向けられた瞳がやたらと色っぽいことを除いては。
「なぁ、氷鉋さんって男のフリした女の人なん?」
「や…それはねぇ…と思う…。」
確かに女と間違えるような仕草だが、歩き方とか完璧に男だったし、さっき喉仏だって見えた。
氷鉋さんの綺麗すぎる容姿も気になる所だが、さっきからやたらイチャイチャしてるこいつらはホモとかバイで、恋人って事か?
そりゃ、氷鉋さんみたいな人だったら誰にでもモテるわなー。
「これ以上何も無いみたいだし、氷鉋さんの顔も見れたから帰るか」
「えー、もうちょっと見ていこーや。絶対この二人付き合ってんで…」
俺達がそんな会話をしていると、流れるように氷鉋さんが男の頬に口付けた。
「「…!?!?」」
すると男も氷鉋さんの方を向き、髪の毛に指を絡めて引き寄せそのまま触れるだけのキスを重ねた。
近くに人が居ないことを確かめると一瞬だけ触れ合い、互いに顔を合わせると楽しそうに微笑む。
………何なんだよこのバカップルはよぉ…!?!?
いやいやいや、ここ公衆の場だからな!?
んでドラマとか映画みてぇにチュッチュして幸せオーラ全開で笑い合いやがって…!!
それに、それに氷鉋さんの無邪気に笑った顔が可愛い…。
「………ね、……………んっ」
「…………おい、氷鉋。………で、………、。」
あぁぁすげぇ二人の会話が気になるけどこっからじゃ聞こえねぇ…!!
「くっそ………」
「…圭哉、なんかめっちゃ燃えてるけど」
「公衆の場でキスしながらリア充オーラ出してるバカップルなんて爆発すりゃいいんだ…」
「それ、圭哉が言う台詞かぁ?」
メラメラと熱い眼差しを送っていると、氷鉋さんの顔がこちらの方に向いた気がした。
いや、今明らかにこっち見ただろ。
氷鉋さんは先程までの無邪気な笑顔から一転、片方の口角を釣り上げた。
「…………ふふっ、」
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