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1 亜樹side
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※暴力表現有り
「そんなところにいないで早く入りなさい」
どうしようかと玄関にいると、父さんから早く部屋に入るよう指示された。
「紅茶を淹れてきてやるから少し待っていなさい」
台所に立った父さんの背中を見つめながら、さっきのことをどう説明しようか急に不安に押しつぶされそうになった。
理由はわからない。だけど父さんは臨のことが異常に好きで、好きなんてものじゃ表せないくらい愛している。普段は優しい父さんでいるものの臨が関わったことになると父さんは人が変わったようになる。
「はい、飲みなさい」
カチャン、と目の前に置かれた紅茶をしばらく眺め、父さんの顔を見た。
「ちゃんと砂糖とミルクを入れたから甘くなっているよ、まぁ、他にも何か入っちゃってるかもしれないが……亜樹なら飲むよな?」
「………ありがとう、父さん」
恐る恐る紅茶に口をつけると、いつも通りの紅茶の香りに砂糖の甘い香りがした。一口口に含むが香りは変わらない。
「それで、さっき亜樹は臨くんと何をしていたんだ?」
「いや、特に何も」
「………そうか」
ため息まじりにそう言うと、父さんは容赦なく俺に拳を振り落とした。
紅茶のカップは床に落ち、俺もその場に倒れこんだ。それでも俺は声をあげない。
「それで、亜樹は私の臨くんと何してたんだ?」
「キス、しました…」
「ほぉ、初々しくかわいらしいね。でも父さんはまだそういうのは中学生には早いと思うなぁ」
父さんは馬乗りになり、俺の腕が折れそうなほど強く握り、関節とは反対方向に曲げた。ミシミシと嫌な鈍い音が腕からする。
「…っ、父さん、痛い」
「うん。知ってる」
そのまま父さんは全体重を僕の腕にかけ、腕はボキッとあからさまな音を立てた。あまりの衝撃に呻くと、何かを口に突っ込まれる。
「っぅ、うぅッぁ、ぐ…ッ、…ぅ」
何かの液体が直接口に注ぎ込まれ、俺は抵抗できずにそれを全て飲み込む。
「安心しなさい、怪しい薬じゃないよ。…ただ、悪いことをした亜樹へのちょっとしたお仕置きだ」
そのあと何度か俺を殴った。
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