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「のぞ、む…?」
亜樹の引きつった顔が僕の名前を呼ぶ。
「あ…あき、亜樹…亜樹っ、僕っ、も、ぅやだっトイレ…」
僕の様子が変だと思ったのか、亜樹が慌てて駆け寄ってきて声をかける。
「トイレ?あ、えっと、肩捕まって」
「う゛っ、む、無理ぃ…」
下着の中はドロドロと気持ち悪いし、多分さっきのでズボンにも染みが出来てる…
「えっ、どうしよう…えっと、おんぶならいける?」
「でもそれは亜樹が…」
「大丈夫だよ、だいぶ楽になったし臨くらいなら多分おんぶできる」
「ごめん…」
僕は亜樹の背中にもたれかかり、少し蹌踉めきながらも亜樹は部屋を出た。思いも寄らぬ声が掛かったのはその時だった。
「亜樹。何してるんだ?」
「父さん…、あ…臨、トイレ行くって言うから連れてく」
「それなら私が連れて行こう。亜樹は部屋に戻って休んでいなさい。明日は学校もあるんだから勉強もしなさい」
「いやでも…」
「いいから。早く部屋に行きなさい」
亜樹は「何かあったら大声出せよ」と小さく僕に言ってから、春さんに僕を渡した。
「大丈夫だよ、亜樹よりは力あるからね」
と、春さんはいつもの笑顔でそう言った。
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