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「ははっ、やっとスッキリしたわ。じゃあな」
「っ、あ、おい!」
バタン
虚しくドアが閉まる。
縛られたまま放置か。
キーンコーンカーンコーン
下からチャイムがなったのが聞こえた。
そういや虎汰郎が来るって言ってたな。
あいつにこんなダサい姿見せんのかよ。
かっこ悪りぃ…
でも今はなんでもいいから早く来て欲しい。殴られた後は嫌なんだ。誰でもいいから。俺を安心させて欲しい。寒い。震える。はやく。
パタンッ
「間瀬!……さ、ん?」
虎汰郎のやつめっちゃ目、見開いて驚いてる。固まってないで、こっち来て
「大丈夫ですか!?」
「それより、縄解いて」
「あ、はい!!」
虎汰郎は、料理ができたりと器用なようですぐに解いた。
「取れまし『ギュッ』…間瀬さん!?」
「いいから。こうさせて」
お腹が擦れて痛くても気にしない。
虎汰郎も合わせて背中に手を回してくれる。
あったかい。
あったかくて、身を全て任せるように目をつむった。
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